レディースドック
レディースドック
ブライダルチェックという言葉をよく耳にするかと思います。結婚前にすべき検査だと思われがちですが、結婚前に限らず、結婚後でも、妊娠を考え始めたタイミングでも問題ありません。初期症状に気付きにくい婦人科系トラブルの早期発見を目的としています。今すぐの妊娠希望はないが、将来に備えてチェックしたい方、妊活を開始したばかりで念のためチェックしたい方など受診される方の理由はさまざまです。また、女性ホルモンの分泌が低下する更年期には生活習慣病などが出てきやすい時期です。当院では婦人科検診に生活習慣病のスクリーニングを加えたレディースドックを準備しています。それ以外にも、若い女性に1〜2年に1回くらいの頻度で定期的に受けてほしいアニュアルチェックや、性感染症(STD)スクリーニングチェックなども準備しております。どの検査を受けるべきなのか悩む方も多いと思われます。まずは来院されてからの相談も可能です。
「赤ちゃんを授かりたいけど、不妊治療はまだ早いかな…。」
「将来、結婚・妊娠したいけど、大丈夫かな…。」
などと、お考えのご夫婦や、将来の結婚や妊娠をお考えの方に、妊娠・出産に備えて体が健康かどうかをコンセプション(受胎=おなかの中に新しい命が宿ること=妊娠)の前にチェックしておくことがプレコンセプションチェックです。事前にチェックすることで、ご自身の体のこと、将来生まれてくる赤ちゃんのことにより一層向き合うことができます。チェックで妊娠に支障となる病気が見つかり、治療が必要な場合には早期に対処することができます。
最近は妊娠年齢が高くなっていて、下記に含まれるような病気を合併している女性が多く見られます。妊娠中の検査や治療には制限がありますので、妊娠前にチェックしておくことをおすすめいたします。
月経の周期や状態など、また既往症やアレルギー、感染症などをお伺いします。ご自身で気になることがあれば、遠慮無くご質問ください。
などを調べます。それ以外にもオプションでトキソプラズマ抗体やサイトメガロウイルス抗体、AMH(卵巣予備能を反映します)などを追加することも可能です。
子宮筋腫や子宮内膜症などの子宮の病気や卵巣の病気がないかを調べます。
子宮頸がんは20ー30代女性に多く、原因の一つとしてHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が挙げられます。HPVが持続的な感染を起こすと、異形成が出現し、その後進行すると子宮頸がんへと進んでいきます。早期発見することで、侵襲の少ない方法で治療を行うことが可能であり、1−2年ごとの定期的な検査が推奨されます。
特に自覚症状が無くても感染している場合も御座いますので、この機会に検査をおすすめします。
ブライダルチェックはプレコンプションチェックを簡素化したものになります。
生活習慣病などが出てきやすい更年期世代の女性を対象としています。女性ホルモン(E2/FSH)を調べるオプションの選択も可能です。
不妊原因はいろいろあるため、いくつかの検査が必要です。しかも、女性のホルモンや卵巣・子宮は月経周期に伴いダイナミックに変化するので、検査に適した時期に行う必要があります。当院では主に下記のような検査を行っています。
採血月経周期の2日目から7日目として、下垂体ホルモンであるLH・FSH・PRL、また卵巣からの卵胞ホルモンであるエストラジオール(E2)やテストステロン、甲状腺機能検査、糖尿病のスクリーニング検査を行います。
卵管の通過性を確認する検査として卵管通水検査を実施しています。
月経周期の7日目から10日目として、エコーをみながら、子宮から水を通し卵管が詰まっていないのかを確認します。異常が疑われた場合には、子宮卵管造影検査(HSG)に紹介します。
卵管疎通性検査の前にはクラミジア検査陰性の確認が必要となります。
排卵日予想のすこし前にエコー検査を行い、排卵しそうな卵胞が育っているのかをチェックします。
月経周期の20日目から22日目に着床環境を整える卵巣からの黄体ホルモンであるプロゲステロン(P4)の測定を実施しています。
不妊原因の中で男性側が原因となっているケースは意外と多く、不妊原因40~50%は男性側が関与しているといわれています。男性不妊の原因のうち約80%は造精機能障害によるもので、精子濃度の低下や運動精子数の減少や形態的な異常を伴った精子が増加するなど様々な状態が含まれます。
中野院は現時点で精液検査機器が準備中です。そのため、当面の間は検査方法の説明や容器のお渡しを当院で行い、実際の検査は高田馬場院で行います。
あゆみレディースクリニック高田馬場ではSQA-iOという機器を導入しております。精子濃度や運動精子数に加え、精液の運動性をみて精子のQualityを数値化するSMIをみることができます。詳しい採取方法などについては、来院時に説明しますのでご安心ください。当院では、ご自宅で採取していただいた精液をなるべく早く持参いただき、院内で検査を行います。
当院では、不妊スクリーニング検査を行いながら、タイミング指導、排卵誘発を行います。治療の経過から高度生殖医療が必要と判断した場合には、適切な専門施設へご紹介します。
項目名 | 内容 | 費用(税込) |
---|---|---|
アニュアルチェック | エコー・子宮頸部細胞診・ハイリスクHPV検査 | 8,800円 |
バースデイチェック | エコー・子宮頸部細胞診・貧血チェック・HIV検査・クラミジア・淋菌PCR検査 | 10,000円 |
ブライダルチェック | エコー・子宮頸部細胞診・クラミジア+淋菌PCR・腟培養、採血(血液型、貧血、肝腎機能、梅毒、肝炎、HIV、麻疹・風疹ウイルス抗体、糖尿病、甲状腺機能) | 25,000円 |
プレコンセプションチェック | ブライダルチェック+クラミジア抗体価、凝固能、葉酸、Vit D、亜鉛、フェリチン | 35,000円 |
STDチェック | クラミジア・淋菌・トリコモナス・マイコプラズマPCR検査・ 梅毒・肝炎・HIV採血検査 | 10,000円 |
レディースチェック | 貧血、肝腎機能、脂質、尿酸値、糖尿病リスク、甲状腺機能、骨密度 | 17,000円 |
栄養解析 | 採血65項目と問診から不足している栄養素を解析。8時間の絶食が必要です。 | 30,000円 |
項目名 | 費用(税込) |
---|---|
AMH | +6,600円 |
精液検査 | +5,500円 |
通水検査(自費、診察費込み) 1回 | +13,000円 |
マイシグナル(尿中のマイクロRNAで調べるがんスクリーニング検査) | +37,000円~66,000円 |
ハイリスクHPV | +4,400円 |
腟培養 | +5,500円 |
腟培養にウレアプラズマ検査の追加 | +3,300円 |
子宮体部細胞診(子宮体がんチェック) | +5,500円 |
腫瘍マーカー3種(CA125、CA19-9、CEA) | +6,600円 |
女性ホルモン(E2・FSH) | +2,200円 |
骨密度検査(超音波法) | +1,000円 |
各種ウィルス抗体検査 | +4,000円 |
当院では、中野区・新宿区の子宮頸がん検診を行っております。
また子宮頸がん検診陽性時の精密検査にも対応しております。
区の子宮頸がん検診では、区から配布されている検診票(シール)が必要ですので、忘れずにご持参ください。
また、区検診は年度毎に更新がありますので、お手元の検診票の有効期限をご確認ください。